2008年10月25日

「サマータイム」研究(1)

 〜NHKジャズピアノ講座(9−1)〜

 「サマータイム」を研究します。

放送<9回目>は、5月28日(水曜日)ですが、
   今のうちからじっくり研究しておいて、
      最終回を充実した気持ちで過ごしましょう。

「枯葉」に関する話は終っていませんが、
           まだ続きますので安心して下さい。

今回は、「サマータイム」の
     <ミスプリ>と<注意点>を書いておきます。

「国府弘子の今日からあなたもジャズピアニスト」
NHK趣味悠々テキスト(CD付き)税込1,260円

テキストの88ページを開いて下さい。
     <譜例9−1>「サマータイム」です。

まず、完全な<ミスプリ>から。

91ページ上段2小節目「E♭m7(♭5)」を
              「Em7(♭5)」に直して下さい。

「E♭」の「♭」を消して「E」にすればいいのです。
                 (♭5)は、そのままですよ。

次は、このままでもいいけれど、やはり変?

88ページ下段2小節目「Dm」から
 次(89)ページ上段の5小節目までの「Dm」を
         すべて「Dm7」にする。(「7」を加える)。

左手コードに「ド」が入っていますよね。
  それに、この(89)ページ上から3段目からは、
            すべて「Dm7」になっているでしょう。

ですから「Dm」だけでもいいのですが、
     同じ押さえ方なのに、ある時は「Dm」
            別の小節は「Dm7」では…?

そうすると、88ページ最初の小節「Dm」も「ド」がある。
        2段目5小節目も同じですね。

ただし、この曲(アレンジ)のキーは何か?
                 わかっていますか?

   キーは「Dm」です。

マイナーキーの「トニック」(Tm)は?

    「枯葉」の時に学びましたよね。

「Tm」と書いてあっても「Tm6」を弾く。
     この曲なら「Dm=Dm6」です。

それから「原曲」のコード進行を知っていますか?

最初の小節は|Dm A7|の繰り返しが原曲です。

つまり、このアレンジ譜は|Dm A7|の原曲を
         |Dm7 G7|に変えてあるのです。

これは決して「間違い」ではありませんよ。
 
マイナーキーでトニック(Tm)が続く時、
       ジャズではよく使う技法で、私も使います。

この場合、次に「G7」が来ますので「Dm7」にします。
「Dm6」では同じコード(響き)になってしまいますから。

さて、ここで私が言いたいことは、
     原曲は「どうなっていて」、アレンジ譜では、
        「どこを変えているのか」理解して弾くこと。

例えば、88ページ下から2段目最後の小節のメロディー
「♭ラ」は、原曲では「ラ」(♭なし)です。

そこで、ブルーノートを応用して
    ジャズっぽくなるように「♭5」にしたのです。

そのようなことを、わかって弾けばいいのです。

そうすれば、今日は歌の伴奏だから
    原曲のメロディーを忠実に弾こうなどと、
        その時によって使い分けられますよね。

そういう意味で、このアレンジ譜を見ていくと、
      まだまだいろいろな点で勉強になりますよ。

あなたも原曲の楽譜と比べて勉強して下さい。

「どこを変えているのだろう?」
「何か不都合、問題はないか?」

「サマータイム」に関する私の話は、
         まだまだ何回も続きます。


posted by テル先生 at 19:00| Comment(0) | 第9回 「サマータイム」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「サマータイム」研究(2)

 〜NHKジャズピアノ講座(9−2)〜

 「あっと驚く、どんでん返し」の巻。
     
「国府弘子の今日からあなたもジャズピアニスト」
NHK趣味悠々テキスト(CD付き)税込1,260円

テキストの90ページを開いて下さい。
    <譜例9−1>「サマータイム」の途中です。

下から2段目、最初の小節。
[4](まずはメロディーフェイク)と書いてあります。

この2小節前からリズムが
           スイング(4ビート)になります。

そして、92ページの上段4小節目まで続きます。

この間にある「Dm7」をすべて「Dm」に変えましょう。

「Dm7」を使う時もありますが、まずは、
        あなたに基本を覚えてほしいからです。

「枯葉」の時に話しましたね。

マイナーキーのトニックは、「Tm」が基本。
                この曲では「Dm」です。
      
        そして、

「Dm」と書いてあっても「Dm6」と解釈する。

      ここまで学びました。

そこで、あなたは、
「じゃあ、レ、ファ、ラ、シを弾けばいいのか」と思う。

残念でした。

「Dm6」=「レ、ファ、ラ、シ」は、あくまでも基本コード。

 例えば、

「Dm7」=「レ、ファ、ラ、ド」が基本コードですが、
       ジャズ・ピアニストは、そうは弾きません。

90ページ下から2段目、最初の「Dm7」。
      「ファ、ド、ミ」になっていますね。
            「♭3、♭7、9」です。

では、「Dm6」にするには…?

「ファ、シ、ミ」(♭3、6、9)と弾きます。
    (「シ」はナチュラル)

弥勒菩薩様ですね。(ミロク=♭3、6、9)。

「A列車で行こう」の時に学んだ「C」のコードは、
    「C」=「ド、ミ、ソ」ではなく
          「ミ、ラ、レ」(3、6、9)でした。
  これは、メジャー、陰陽の陽、男性的なミロク。

「♭3、6、9」は、
      マイナー、陰陽の陰、女性的なミロク。

           ☆

91ページ上段、1小節目のベースを見て下さい。

「レ、ド、シ、ファ」(ベースライン)です。

ここのコードは「Dm7」が印刷されていますよね。

「このベースラインでいいのでしょうか?」
  「シ」の音は、どのように説明するのでしょう?

「Dm7」のコードトーンは、「レ、ファ、ラ、ド」。
「シ」はありませんから、独立して使えません。
経過的にしか使えなくて、跳躍は出来ません。

91ページ下段3小節目のベースライン。
「レ、ド、♭シ、ラ」→「ソ」へ〜。

このように経過的に使うならいいのです。

キーDmの調号は「♭」が1つ付いていますから、
この例の「シ」は当然「♭シ」です。

ところが、問題のベースラインは、
       わざわざ「ナチュラル」を付けている。
          
「なぜ、付けたのでしょ?」

「わかりますか?」

このままでは、この音「シ」は、ミストーンです。
  このベースラインは、「完全な間違い」です。
   「Dm7」のベースラインではありません。

「さて、あなたは、もう気付いているでしょうか?」

実は、このベースラインの方が正しいことを…?

「どういうことか?」

コードを「Dm7」ではなく「Dm6」で考えて下さい。
「レ、ファ、ラ、シ」で「シ」はコードトーンです。

コードトーンなら分散和音的に跳躍して使える。
「シ→ファ」(6→♭3)と跳んでもいい。

つまり、このベースラインは
          「Dm6」のラインだったのです。

           ☆

さらに、詳しく説明すれば、このベースラインの
    2小節にコード進行を付けると、

|Dm Bm7(♭5)|Em7(♭5) A7 |
|レ、ド、 シ、ファ | ミ、♭シ、 ラ、♯ド|

これは、マイナーキーの典型的なコードパターンで、
              応用範囲が広いです。

「Dm6」(レ、ファ、ラ、シ)の第3転回型は
    「Bm7(♭5)」(シ、レ、ファ、ラ)になり、
       まったく同じ構成音です。

ピアニストが「Dm6」を弾いているつもりでも、
    ベーシストが「シ、ファ」と弾いた時点で
     「Bm7(♭5)」になってしまうのですね。

このアレンジをした人は「Dm7」と書いておきながら
   本能的には「Dm6」を感じ取っているからこそ
         このベースラインを書いてしまった。

きっと、自分の頭の中では、わかっているのですよね?

とにかくマイナーのトニックは「Tm」が基本ということ、
    この実例からも、はっきりと証明されたでしょう!
posted by テル先生 at 17:00| Comment(0) | 第9回 「サマータイム」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「サマータイム」研究(3)

 〜NHKジャズピアノ講座(9−3)〜

  「ジャズ理論クイズに挑戦」の巻。
  (モード奏法の基本が学べるぞ!)
     
「国府弘子の今日からあなたもジャズピアニスト」
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テキストの94ページを開いて下さい。
<譜例9−1>「サマータイム」最後のページです。

上段の1小節目を見て下さい。

「Dmのスケールのままで押しとおすのもアリ」
と書いてありますね。

コード進行が
  |Dm C|B♭ A7|で、
        4つのコードを繰り返す。

その間、1つのスケール
「レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」を弾いていればいい
という説明です。

しかし、これは「間違い」です。

いえ、これはヒロコ先生が巧妙に仕掛けたワナ。
あなたをジャズ理論クイズに導くための仕掛け!

このまま信じたらいけません。
  あなたの理解度を試されているのです。
    実に巧妙!こんな出題方法は奇想天外。

ほとんどの人が騙されてしまう。
  いや、魔法に掛けられてしまう。

もし私が見破らなければ、
   あなたはこのまま信じて
      魔法に掛けられていたことでしょう。

では、ヒロコ流ジャズ理論クイズの幕開けです。

         ☆

「あなたは気付いたかしら?私のワナを…」

このコード進行を繰り返して、
   このスケール1つで押し通した時に、
      1つだけ合わない音を、
           ワザと入れておいたのよ。

<問題 1>
「合わない音は、どれかしら?」

<問題 2>
「何の音に変えればいいの?」

<問題 3>
「新たに変えたスケールの名前は?」

<問題 4>
「最初に書いてあったスケールの名前は?」

<問題 5>
「もし、最初のスケールで押し通すなら、
       コード進行をどうすればいい?」

<ヒント>
「このアレンジ前半で多用した2つのコード」

「その2つのコードを繰り返して
 このスケールで弾きまくればピッタリ合うのよ」

「モード奏法の基本っていうわけね」

「じゃあ、来週(5月28日)の放送、
      いよいよ最終回だから絶対見てね!」

           ☆

ヒロコ先生、あなたはスゴイお方です。
どうして、こんな課題の出し方がひらめくのでしょう?

「天然の天才…?」

私では絶対に気付かない発想です。
    勉強になりました。ありがとうございました。
posted by テル先生 at 15:00| Comment(0) | 第9回 「サマータイム」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「サマータイム」研究(4)

 〜NHKジャズピアノ講座(9−4)〜

 ♪「トニックコード」の時は…の巻

「国府弘子の今日からあなたもジャズピアニスト」
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テキストの88ページを開いて下さい。
<譜例9−1>「サマータイム」のページです。

下から2段目、4小節目を見て下さい。
    
    メロディーが
「ドー、ラド、レー、ファー」の小節。

コードは「FM7」と「B♭M7」ですね。
    「M7」とは書いていませんが、
          左手に入っています。

 今回の話は<ここが重要!>です。

この小節は「キーDm」の曲で
    同じ調号の長調「キーF」に
           一時的に転調しています。

つまり、この2つのコードは
「FM7」(T)=「トニック」
「B♭M7」(W)=「サブドミナント」
   ですので「M7」のコードになります。
      (「6」でもいい)

これが、まずあなたが最初に覚える基本です。

では、次に右側のページを見て下さい。
    89ページ下から2段目1小節目です。

ここは「F7」「B♭7」になっていますね。

ジャズではトニックでも
  「♭7」にすることがあります。
    これは決して間違いではありません。

ブルースの時なども当然そうします。

しかし、この曲の、この部分では、
   まず「M7」を充分に練習しましょう。

<左手コード>の押さえ方は、

「FM7」=「ファ、ラ、ド、ミ」

「B♭M7」=「ファ、ラ、♭シ、レ」

これ以後の同じ小節も同じように弾いて下さい。

90ページ上から3段目の1小節目。

91ページ上から2段目の1小節目。

92ページ上段の1小節目。

充分に慣れて来たら「B♭M7」だけは
         「B♭7」に変えてもいいです。

特に92ページの場合は、フレーズに合いますね。

しかし、トニック「FM7」を「♭7」にするのは
     かなり勉強が進んだ人のみにしましょう。

まずは、基本を徹底的に身に付けて下さい。

         ☆

あなたに知ってほしいことは、
   「何が基本で、何が特殊か」ということ。

基本も特殊も意味がわからず覚えることは危険。

あなたに決して「使うな」とは言っていません。

基本を充分にマスターして、
         時期が来たら試みて下さい。

それまでは、「トニック」=「M7」
         (または「6」)で充分です。
posted by テル先生 at 14:42| Comment(0) | 第9回 「サマータイム」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「サマータイム」研究(5)

 〜NHKジャズピアノ講座(9−5)〜

「サマータイム」研究の第5回目です。

もう、この辺でやめてもいいのですが、
   やはり大切な話なので書くことにしました。
          
コード付けの「奥義」ですので、じっくり読んで下さい。

本当の秘伝(上級者用)です。

しかし、初心者でも、理論的な内容がわからなくても、
コード付けの「奥深さ」は、感じてもらえると思います。

大変勉強になりますよ。

ただし、ほとんどの読者は
    今から教えるコード進行を弾かなくていいです。

まず、基本のコード進行で練習しましょう。
         知識として知っていれば充分。
           いや、知らなくても構いません。

それでは「奥義」公開!

テル先生は「後悔!」(スゴイことを教えちゃって…)

        ☆

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テキストの88ページを開いて下さい。

上から2段目1〜2小節目|Gm7 |B♭7|

今回は、この2小節のコード進行を研究します。

次に、89ページ上から2段目
              1〜2小節を見て下さい。

「Gm7」の小節が「Gm7 C7」になっていますね。

「B♭7」の小節は、「F7 B♭7」になっています。

これが以前学んだ「リハーモナイズ」ですが、
          本日の問題は、この「F7」です。

この2小節を、4度進行にする場合は、
   結論から先に言うと、ここは「Fm7」にします。

原曲は、16小節の短い曲です。
前半8小節の5〜8小節目が問題の部分です。

<原曲>
|Gm7 |B♭7 |Em7(♭5)|A7 |

<リハーモナイズ>

<例 1>
|Gm7 C7|Fm7 B♭7|Em7(♭5)|A7|

「Fm7」にすると、どうですか?
|Um7 X7|で統一されて、きれいにつながりますね。
        見ていて、すごく美しいと思いませんか?

<例 2>
|Gm7 C7|F7 B♭7| E7 | A7 |

これは、テキストのコード進行です。

「C7」からドミナント・モーションで
      きれいにつながっています。
            これも決して悪くありません。

しかし、やはり「F7」は、やめておきましょう。

「なぜだと思います?」
      その理由を考えて下さい。

   〜 … … 〜

この4小節だけを見ていてはダメです。

曲の全体を見る。
特に前回(4回目)取り上げた転調部分。

この曲は全体が16小節で、ほとんど「キーDm」。

しかし、13小節目だけが急に「キーF」に変わる。

それが、この曲の特徴。
          作曲家の意図。

ここを効果的に聴かせるためには
   それより前に同じ(又は似た)コードを使わない。

使えるところを見付けても、あえて使わない。

  せっかく気付いたのだから「使いたい」。

    でも、「我慢する」のです。

       最後の転調を印象付ける演出なのです。

         ☆

コード付けには段階があります。

<第1段階>
知らないから、何も使えない。

<第2段階>
知ったから、どこでもすぐ使う。(訓練としてはいい)

<第3段階>
知っているけれど、効果的なところでしか使わない。

これが、コード付けの「奥義」です。
posted by テル先生 at 09:00| Comment(0) | 第9回 「サマータイム」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「サマータイム」研究(6)

 〜NHKジャズピアノ講座(9−6)〜

 またまた「コード付け」の<奥義>です。

秘伝公開は、中級者以上が対象ですが、
       初心者が挑戦しても構いません。

   ただし、頭痛薬をご用意下さい。

今回も「コード付け」の「奥深さ」を学べます。

大変に奥深い内容ですので、
   あなたの教養が高まることを保証します。
      
     では、スタートです。

         ☆

「今日からあなたもジャズピアニスト」
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テキストの89ページを見て下さい。

「サマータイム」の右側ページです。
  上から(下からも同じ)3段目、4小節目
     「Gm7 C7」の小節です。

私なら、この「Gm7」を「Dm7」にします。

「Gm7」でもいいので、消す必要はありません。

どちらでも正解ですが、
     なぜ、私は「Dm7」にしたのでしょうか?

その理由を考えて下さい。

 わかりやすいように全体を書き出しますね。

♪ヒロコ流<サマータイム>リハーモナイズ
(89ページ上段2小節目から4段目4小節目まで)

  全体は16小節=[A]8小節+[B]8小節

[A]
|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|

|Gm7 C7|F7 B♭7|E7  |A7  |

[B]
|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|Gm7 C7|

|F7 B♭7|E7 A7 |Dm7 G7|Dm7 G7|

         〜 ♯ 〜 ♭ 〜

♪「ヒロコ流<サマータイム>リハーモナイズ」を
  さらに、リハーモナイズした「テル式リハーモナイズ」

[A]
|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 D7|

|Gm7 C7|Fm7 B♭7|Em7(♭5)|A7  |

[B]
|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 C7|

|FM7 B♭M7|Em7(♭5) A7|

|Dm7 G7|Dm7 G7|

♪今回の問題は、[B]4小節目、最初のコードを、
   ヒロコ流の家元は「Gm7」、
            ヒロコ流の坂元は「Dm7」

        ☆

  <放送最終回 特別記念課題>

テル先生は、なぜ「Dm7」にしたのでしょう?

    その理由を、2つ答えなさい。

<アドバイス>
2人のコード進行全体を、よく見比べて考えましょう。
posted by テル先生 at 05:20| Comment(0) | 第9回 「サマータイム」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「サマータイム」研究(7)

 〜NHKジャズピアノ講座(9−7)〜

 <放送最終回 特別記念課題>
 
ついに来ました、放送最終回!
本日、08年5月28日(水)で番組が終ります。

「早く観たい!…」(でも観たくない?)
        
       どうして?

「明日から、どうやって生きていけばいいのよ?」
    という気持ちも少しありますから…。

    しかし、やはり早く観たいですね。

さて、前回の宿題は出来ましたか?
(まだ読んでない人は先に前回を読んで下さい)

曲全体のコード進行も書き出してありますので
   前回から読んだ方がわかりやすいですよ。

♪宿題は、[B]4小節目、最初のコードを、
 ヒロコ先生は「Gm7」、テル先生は「Dm7」。

「テル先生は、なぜ「Dm7」にしたのでしょう?」

    その理由を、2つ答えなさい。

これが問題でしたね。

では、先に進みます。

(念のために、もう1度言いますが、
     前回を読んでからでないと、
        以下の説明はわかりませんよ)

          ☆

    <解答 その1>

ヒロコ先生の例、[B]4〜5小節は

|Gm7 C7|F7 B♭7|

この進行は、[A]5〜6小節にもありますね。

たった16小節しかない曲のコード進行で
  しかも別のメロディーに同じ進行とは…?

それに別の小節(奇数、偶数)から始まります。
   [A]5〜6   [B]4〜5

これでは初心者がアドリブする時に混乱します。

その前の小節もよく見て下さい。

[A]は、|Dm7 G7|を4回繰り返して、
[B]は、|Dm7 G7|を3回繰り返して、
      「Gm7」へ行く。

〜|Dm7 G7|Gm7 C7|F7 B♭7|〜

まるで同じ進行が
  [A][B]それぞれ別の小節から始まると
      アドリブを弾いている間に、
  「あれ、今、[A]だっけ?[B]かな?」と
      演奏者は混乱するのでは?

そこで、どちらかの「Gm7」を変えたいのですが、
      [A]の「Gm7」は元からあったコード。
       それで[B]を「Dm7」にするのです。

「なぜ、Dm7?」

  以下に続く。

    <解答 その2>

これが本命の解答。

前に話した、あの「転調」が関係してきます。
  [B]5小節目の「FM7」ですね。

ヒロコ先生は「ジャズなことわざ博士」です。
例、テキスト32ページ「ブタもおだてりゃ〜」
       が有名な代表作?

今回は、博士の教養がジャマをしたのかな?
    
     「ブタの顔も三度」

「温厚なブッタ様でも、3回シッポを引っ張ると
 4回目は、かみ付く」という意味のことわざ?

[B]1〜4小節は、「Dm7」が4回繰り返し。

そこで、ヒロコ博士は、
「これはマズイぞ。なんとかしなくては…?」

「そうだ!ブタの顔も三度までなのだ!」

そして、ヒラメキのヒロコ先生は…

4小節目を「Gm7」に変えれば
       「Um7→X7→T」で解決する。

「私って、やっぱ天才かも!」(天然の…?)

その結果が、ヒロコ先生のコード進行です。

前回のブログを参照して下さい。
  (または、テキスト89ページ
     上段2小節目から4段目4小節目まで)

このコード付けでも立派なものですよ。
  ジャズ理論的にも間違いはないし、
      すべてがキレイにつながっています。


           ☆

一方、テル先生は、あえて「Dm7」を使います。

「なぜ?」

ここからが♪「本日のメインイベント〜〜〜」

|Dm7 G7|を3回も繰り返し、
     4回目にも「Dm7」を弾けば、
         誰でも次は「G7」を予想する。

そこで、さりげなく「C7」を持ってくる。

「4回やるぞ」と見せ掛けて、
   3〜4拍目(転調の寸前)で裏切る。

聴き手が「あれれ…?」と思った瞬間に
利き手(ヒロコ先生の左手)で「F」ベース音を
   <ガア〜ン〜>と、一発お見舞いすると…

  こつ然と姿を現す「長調の主和音」さま〜!

  「音楽家は、優れた演出家でもあるのだ」

       <今日の教訓>

  「コード付け 最後に全体 見直そう!」
posted by テル先生 at 05:14| Comment(0) | 第9回 「サマータイム」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「サマータイム」研究(8)

 〜NHKジャズピアノ講座(9−8)〜

  <放送終了記念 特別企画>

   ♪「サマータイム」

 〜 コード進行の「まとめ」 〜

<例 1>

♪まず始めに「原曲」を弾こう。

[A]
|Dm A7|Dm A7|Dm A7|Dm |
|Gm7 |B♭7 |A7 |A7 |

[B]
|Dm A7|Dm A7|Dm A7|Dm C7|
|F B♭ |Em7(♭5) A7|Dm |Dm |

「Dm」=「レ、ファ、シ」、
  「A7」=「ミ、ソ、♯ド」と押さえて、
       スローテンポで弾いて下さい。

2つのコードの上声が「シー、♯ドー」となります。          
           これが「原曲」の雰囲気です。

<例 2>

♪原曲の「Dm A7」を「Dm7 G7」に変えた例。

[A]
|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|
|Gm7 |B♭7 |Em7(♭5) |A7 |

[B]
|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 C7|
|F B♭ |Em7(♭5)A7|Dm7 |Dm7 |

原曲の[A]7〜8小節目は、「A7」が2小節続くので、
7小節目を「Em7(♭5)」にして「Um7(♭5) X7」

<例 3>

♪原曲のコード進行を単純化した例。
 これなら超初心者でも弾けますね。

[A]
|Dm |A7 |Dm |Dm |
|Gm7 |B♭7 |A7 |A7  |

[B]
|Dm |A7 |Dm |Dm C7|
|F B♭ |Em7(♭5) A7|Dm |Dm |

リハーモナイズする時に、まず単純化して、
       どこが大切なのか、
  全体を分析してから複雑化の作業に移る。

曲にもよるけれど、
     そういう方法も頭に入れておくと良い。

<例 4>

♪番組(9回目)の最初に
        ヒロコ先生が弾いてくれた例。
 上記<例 3>と同じで超初心者でも弾ける。

[A]
|Dm7 |G7 |Dm7 |Dm7 |
|Gm7 |B♭7 |Em7(♭5)|A7  |

[B]
|Dm7 |G7 |Dm7 |Dm7 |
|FM7 B♭7|Em7(♭5)A7|Dm7|Dm7|

<注>
 この時の画面下に出ているメロディーが正解。
  テキスト88ページと見比べて修正しよう。

何度も言ったように、まず最初は
    原曲の正しいメロディーを覚えること。
        覚えた後なら自由に変えてもよい。

♪[B]5小節目3拍目は「B♭7」に変えている。
 <キーF>に転調している時の「B♭」は
       「W」(サブドミナント)なので
     普通なら「B♭M7」または「B♭6」。

これを充分に理解した人は「B♭7」も使える。
 メロディー音に「ラ」がある時は使えないが、
    この曲では「レ、ファ」なので使用可能。
 ブルージーな感じには、ピッタリ当てはまる。
       
どちらを使うかは、あなたの好み。
   時と場合によって
      どちらも使い分けられるようにしよう。

<例 5>

♪ヒロコ流リハーモナイズ(例7)を少し簡単にした例。

[A]
|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|
|Gm7 |B♭7 |Em7(♭5) |A7  |

[B]
|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 C7|
|FM7 B♭7|Em7(♭5)A7|Dm7G7|Dm7G7|

<例 6>

♪ミディアム・テンポで演奏する時の例。
        (スイング、ボサノバなど)
[A]
|Dm |Em7(♭5) A7|Dm A7|Dm D7|
|Gm7 |B♭7 |Em7(♭5) |A7  |

[B]
|Dm |Em7(♭5) A7|Dm A7|Dm C7|
|FM7 B♭7|Em7(♭5) A7|Dm |A7 |

<例 7>

♪ヒロコ流リハーモナイズ
 テキスト89ページ上段2小節目から
              4段目4小節目まで。

[A]
|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|
|Gm7 C7|F7 B♭7|E7  |A7  |

[B]
|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|Gm7 C7|
|F7 B♭7|E7 A7 |Dm7 G7|Dm7 G7|

<例 8>

♪上記のヒロコ流リハーモナイズを
    テル先生がリハーモナイズ
      「ヒロコッテル方式リハーモナイズ」

ヒロコ先生は忙しくて肩が「凝っている」らしいので
      「ヒロコッテル方式」と名付けた。

[A]
|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 D7|
|Gm7 C7|Fm7 B♭7|Em7(♭5)|A7  |

[B]
|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 G7|Dm7 C7|
|FM7 B♭7|Em7(♭5)A7|Dm7G7|Dm7G7|

<例 9>

♪上記<例 8>の「Dm7 G7」を
          「原曲」本来の「Dm A7」に戻した例。

[A]
|Dm A7|Dm A7|Dm A7|Dm D7|
|Gm7 C7|Fm7 B♭7|Em7(♭5)|A7  |

[B]
|Dm A7|Dm A7|Dm A7|Dm C7|
|FM7 B♭7|Em7(♭5)A7|Dm A7|Dm A7|

♪「Dm A7」の弾き方は<例 1>を参照。

            ☆

あなたに知ってほしいことは、どんな曲でも
 いろいろなコード進行を付けられるということ。

あなたは自分のレベルに合った例を、
       または気に入った例を弾けばよい。

情熱があるなら全部弾くと大変勉強になる。
「サマータイム」博士になれるかもしれない。
posted by テル先生 at 05:07| Comment(0) | 第9回 「サマータイム」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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